【開催報告】アニメ平和学ブートキャンプ(2025年11月2日開催)
2025年11月2日に、X Dignityセンターが主催する「アニメ平和学ブートキャンプ2025 〜アニメが平和にできること〜」が、Netflix 合同会社(以下、Netflix) にて開催されました。慶應義塾大学の学部生および大学院生が参加し、その日のうちにチームを組んで、発表するブートキャンプ形式で議論が交わされました。
特別講義
冒頭、Netflix東京オフィスにて特別講義が行われました。講義ではグローバル市場に広がるアニメの力について具体的な事例を交えながら紹介があり、参加者たちはアニメが国境を超えて人々をつなぐ可能性について理解を深めました。
ピッチセッション
続いて、参加者は即席の8グループに分かれて、それぞれの視点から「アニメと平和」をテーマに議論と発表準備を進めました。第1回の研究会でアニメと平和には多様な論点があると議論されたことを踏まえ、今回のブートキャンプでは「アニメは平和をどう描き、どう築くのか」という大きなテーマに挑戦しました。
8つのチームは、「平和」を単に争いがない状態としてではなく、「心の穏やかさ」や「個人の居場所」、「無意識な偏見のない社会」、さらに多様な価値観に基づく持続的な幸福といった、より広い概念として捉えました。
そのうえで、アニメはフィクションならではの自由度を活かし、国境を越えて人々をつなぐ「共通言語」として、また日常に溶け込むメタバース的空間として機能し得ることが示されました。さらに、アニメが視聴者に模擬的な体験を提供することで、他者を理解することや想像力を広げる役割を果たすとの主張もありました。
加えて、アニメは社会問題や哲学的なテーマをやさしく伝える力を持ち、現実社会においても対話と共感を促す媒体になり得るとの意見が多くのチームから挙げられました。

表彰式・クロージング
ピッチ後は表彰式が行われ、「アニメとは世界市民化へのメディアである」というテーマで発表したグループが、分析の深さやテーマの斬新さなどを評価され、最優秀賞を受賞しました。
クロージングでは、審査員を務めた、慶應義塾大学大学院法務研究科の山本龍彦教授(X Dignityセンター共同代表)とNetflix公共政策部門ディレクター杉原佳尭氏より、アニメ平和学の今後の発展に向けた期待の言葉が述べられました。

総括
本ブートキャンプは、学生たちがアニメを通じて平和のあり方を再考する貴重な機会となり、創造力と対話に満ちた一日となりました。
イベントは盛況のうちに幕を閉じ、次回の研究会へとつながる有意義な取り組みとなりました。



