【開催案内】サブユニット主催研究会「贈与経済2.0 × NTT社会情報研究所」(2026年2月2日開催)
X Dignityセンター研究発表会
贈与経済2.0 × NTT社会情報研究所
社会の仕組みが急速に変化する中、単なる金銭的な価値付けを超えた、人と人との繋がりや信頼の機能が、社会全体の豊かさを生み出す新しい価値循環モデルを構築することが求められています。
X Dignityセンターのプロジェクト「贈与経済2.0:社会実装を基礎にした未来社会のデザイン」では、NTT社会情報研究所の方々と連携し、従来型の経済活動や交換原理だけでは語りきれない「関係資本」、互いに贈り合う行為が文字通りの「資本」として、人々のコミットメントを促すインフラの提供をめざしています。
今回の発表会では、以下の三つの観点からプロジェクトの学術的・社会的意義を述べます。
・Philosophy:インフラ設計を支える考え方
NTT社会情報研究所 Well-being研究プロジェクト・荒谷大輔
・Architecture:インフラとなる情報流通技術
NTT社会情報研究所 社会情報流通研究プロジェクト・荒谷大輔
・Analysis:インフラの経済学的分析(メカニズム・デザイン)
石川竜一郎・郡山幸雄・荒谷大輔
本プロジェクトは、X Dignityセンターの理念の下、次世代の情報環境で人間性の価値を高めるため、分野・組織・専門領域を横断する研究協働を推進しています。様々な領域の研究者や企業関係者の皆様、未来社会の新たな可能性に向けた知的交流の場として、本発表会へのご参加をお待ちしております。
【開催概要】
・日時: 2026年2月2日(月) 16:00〜18:00
・場所:慶應義塾大学 三田キャンパス 南館 2B15教室
・キャンパスマップ:https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html【発表者プロフィール】
荒谷 大輔:慶應義塾大学文学部 教授、X Dignityセンター所員。専門は哲学・倫理学。哲学・制度設計・社会実装の観点で次世代社会インフラを研究。
石川 竜一郎:早稲田大学国際学術院 教授、X Dignityセンター共同研究員。専門はゲーム理論、集合知メカニズムデザイン。信頼形成メカニズムの理論的解明と社会実装に取り組む。
郡山 幸雄:エコール・ポリテクニーク経済学部 教授、X Dignityセンター共同研究員。専門はゲーム理論、集団的意思決定理論。主に投票理論、参加型予算などを研究。
NTT社会情報研究所 Well-being研究プロジェクト:一人ひとりが生き生きと暮らしながら組織や社会など集団としても良い状態“Social Well-being”をめざし、そのための理論やウェルビーイングを測る・促進する技術を研究するとともに、様々なフィールドでの社会実装を推進。
NTT 社会情報研究所 社会情報流通研究プロジェクト:安全・信頼できる情報流通を実現するため、量子コンピュータ,AI 全盛の時代を見据え、暗号技術を活用した「デジタル情報の信頼の仕組み」や「安全にデジタル情報を計算,蓄積,通信する仕組み」等、次世代情報社会を支える基盤技術を研究。